Vapor Trail

明るく楽しく元気よく

JSTQB FLを受けた

きっかけ

単体テスト結合テストシステムテスト→受け入れテストみたいな流れは理解しているし、境界値テストやデシジョンテーブル作ってテスト的なことは今までやってきたが、テストプロセスとかあまり理解していなかった。
品質保証(QA)と品質コントロール(QC)の違いとかもよくわかってなかった。現在の開発体制だと開発完了してQCチームの人達がテストをしてくれるのだが、QCの人がいるチームで働くのは初めてだったこともありJSTQBを受けてみることにした。
あとはCBTでいつでも受けることができるようになったことは大きい。
prtimes.jp

勉強した感想

IPAとかAWSの試験より実務で活かせそうな知識が多くて勉強していておもしろかった。
SIer寄りのウォーターフォール前提の固い内容なのかなと思ってたけどアジャイル開発を前提にした内容もあって良かった(アジャイルテスト担当者向けの試験もある)。
テスターの人も仕様書のレビュー段階から積極的に関わってシフトレフトしようなとか、何度も繰り返すようなレグレッションテストは自動化していこうなとか書かれていて学びが大きかった。もちろんプロジェクトの特性に合わせてテストプロセスも変えようみたいなこともちゃんと書かれている。

この対策本を使ったのだが解説が実務的な内容に寄り添っていて良かった気もする。

ステークホルダーの意思決定のための情報提供もテストの目的で欠陥がある場合どの程度致命的なのか、直してからリリースするのか、それともリリースを優先して後で直すのかなどの意思決定を助けるみたいな内容とか、テストの心理学という章ではプロダクトの品質を良くすることという目的は共通なのでテスターは開発者と対立しないようにしようなとか、仕事やっていく中で直面したときの心構えとかも網羅されていてよかった。

他人の気持ちや、他人が情報に対して否定的に反応した理由を理解するように努力する。
自分の言ったことを他人が理解し、他人の言ったことを自分が理解していることを確認する。
p27 『テスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス Version 2018V3.1.J03』 https://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_Version2018V31.J03.pdf

→印象に残っている文。テスターの人だけではなくすべての人に大事なことではと思う。

あとは意図しない挙動のことを「不具合」とか「バグ」と今まで呼んでたけど、欠陥、故障、不正、エラー、根本原因などの語彙が増えた。

試験についてと結果

対策本の模擬試験だと6割取れるかなくらいで怪しかったが、実際受けてみると選択肢の内容で迷うことはなかったので試験途中で「これは受かったな」と思った。 試験結果が出ましたというメールが来て約1週間くらいで結果がわかるがCBTならAWSみたいにすぐ結果出てほしいですね。内容的な面でいうとテスト技法の問題の比率もっと多くてもよいのでは?とは思った。 試験料が22000円とそこそこ高いので無事受かってよかった。

あと取りたい資格としては、データベーススペシャリストネットワークスペシャリストCCNAあたりを目指したい。ネットワークが苦手なのとIPAの試験勉強が苦痛なので次はCCNAを取りたい。