3月に読んだ本

並外れた行動力で自らチャンスを掴み取ってきたことがわかっておもしろい。
外国人を見つけては進んで話しかけて英語を磨いたり、米軍の施設のゴミ箱から拾った論文がきっかけでシカゴ大学の教授の目に留まったり、週末に九州から東京まで往復して大学院に行かずに博士論文を書いたり、正攻法で研究をしないことなど、リスクを取ることを恐れない人となりがわかる。なにより発想がすごい。

中学3年生のときに社会科見学で耶馬渓にある青の洞門に行ったときのエピソード。和尚は頑張ったけど間違っている、なぜなら洞窟づくりに20年かかるとして、自分なら最初の10年を掘るための道具づくりに、次の10年を作業に費やす。そうすれば洞窟と洞窟を掘る道具を残せる。和尚は洞窟しか残せなかった。と感想文に書いて最悪の評価を受けたらしい。

 

 

全盲の弁護士 竹下義樹 (岩波現代文庫)

全盲の弁護士 竹下義樹 (岩波現代文庫)

 

 日本で初めて全盲で司法試験に合格した方の話。たまたまNHKの番組を観て興味をもったので読むことにした。点字受験を認めさせたり国会で点字受験の時間延長の請願したり、今の時代自分たちで権利を勝ち取るみたいな考えがないので、新鮮で面白い。

途中で諦めそうになりながらも、アルバイトをして子どもを持ちながら司法試験を9回受けた執念と意志力はすごい。途中で諦めそうになりながらも、周りが支援し続けてくれていたのは本人の性格の明るさの賜物なのだろう。弁護士になってからの生活保護訴訟では、裁判が長期間に及ぶため弱者を助けるというよりも鼓舞するような姿勢は、あなたが頑張るなら全力でサポートしますといった感じで励まされた。